【7.14超緊急】記者会見のご案内
2015年7月13日
メディア各位
イラク戦争の検証を求めるネットワーク・プレスリリース
緊急記者会見のご案内
私ども「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」では、イラク戦争支持と自衛隊派遣の政府判断について政府に検証を求めてきましたが、それがなされないままに、自衛隊の海外派遣を拡大し、米軍の軍事行動により深く関与するための安保法案が制定されようとしていることに強い危惧を抱いております。
当ネットワークではこのたび、陸上自衛隊幕僚監部が2008年に作成した『イラク復興支援活動行動史』という内部文書の全文を入手しました。約430ページあるこの文書には、派遣前準備から撤収に至るまでの陸上自衛隊のイラク派遣の全活動とその教訓が克明に記されています。
この文書は7月10日の衆議院特別委員会でも取り上げられましたが、政府が野党議員に提出したのは大部分が黒塗りにされたものでした。当ネットワークが入手した黒塗りされていない元の文書を読むと、いかにイラク派遣が自衛隊員はもとより日本にとって危険なものであったかがわかります。こうしたイラク派遣の実相が国会にすら明らかにされず、しっかりと検証もされないまま、安保法案の審議を打ち切り、採決を強行することはあってはならないと考えます。
つきましては、この問題で緊急の記者会見と院内集会を行います。ぜひ取材していただきますよう、よろしくお願いいたします。
日時:7月14日(火)16時00分~17時半
会場:参議院議員会館101会議室
会見者:志葉玲(当ネットワーク事務局長/ジャーナリスト)、布施祐仁(ジャーナリスト)他
◆お問い合わせ:志葉(しば)090-9328-9861
reishiva@gmail.com
【「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」とは】
イラク戦争を支持・支援した日本政府の対応は誤りではなかったのか。当時の政府判断やその後の政策について、現在イギリスで行われているような独 立の調査委員会を設立し、調査を行うことなど、以下の3点を、全国の賛同者と共に政府に求めている。
1)独立の「第三者検証委員会」を、政府が設立し、「イラク戦争支持の政府判断の見直し」「自衛隊イラク派遣の判断の是非」「イラク復興支援への 日本の関わり」の3点を検証すること。同委員会が上記3点についての情報開示や調査を行い、個人も含めた道義的・法的な責任の所在を明らかにする こと。
2)「第三者検証委員会」による検証のプロセス、最終報告などが最大限公開され、誰にでもアクセスできるようにすること。
3)「第三者検証委員会」による最終報告を受けての、日本政府としての見解を国内外に発表するとともに、必要とされる人道支援、被害者支援を行う こと。
【呼びかけ人】
池田香代子(作家/翻訳家)、伊藤真(伊藤塾塾長)、鎌田實(医師)、鎌仲ひとみ(映像作家)、川口創(自衛隊イラク派兵差止訴訟 全国弁護団連絡会)、酒井啓子(国際政治学者)、佐藤真紀(日本イラク医療支援ネットワーク事務局長)高遠菜穂子(イラク支援ボランティア)、田中優(未来バンク事業組合理事長)、谷山博史(日本国際ボランティア
センター代表理事)、野中章弘(アジアプレス代表)、吉岡達也(ピースボート共同代表)、志葉玲(ジャーナリスト)
【ウェブサイト】 http://www.iraqwarinquiry.net/