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4.11記者会見報告


 4月11日、国会衆議院議員会館で行われた「自衛隊日報問題」に関する記者会見の報告です。会見は、「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」が主催し、事務局長の志葉玲(ジャーナリスト)、呼びかけ人の川口創弁護士、佐藤真紀(JIM-NET事務局長)が参加。赤嶺政憲議員 (共産党)、山本太郎議員(自由党)、宮川伸議員(立憲民主党)ら国会議員も加わり、日報の完全な開示とイラク戦争の検証の必要性を訴えました。

川口創氏は、「2008年、自衛隊派遣さし止め訴訟の際に、開示を求めた空自の週間空輸実績は、黒塗りだらけだった。2009年、民主党政権になって黒塗りがとれて開示された内容は、2万人の兵士を戦場に送り込んでいた。日報はこれからも少しずつ発見されると思うが、スミ塗りで出てくると思う。すべてを開示させて検証すべき。それなくして改憲などありえない。情報開示もされず、過去も顧みずに自衛隊員の誇りなどという情緒的な話で改憲に進むのは許せない」と述べました。

志葉玲氏は、「2004年にイラクのサマワでサドルグループのサマワ支部代表にインタビューをした際、自衛隊が復興支援ではない活動していたという具体的な訴えがあった。防衛庁は否定したが、地元の人が根拠もなく言うだろうか。日報が出てくれば明らかになる。復興支援ではない活動をしていたことが明らかになれば問題だ。

また、国会で追及してほしいのは、空自が運んでいた米兵の所属部隊と従事した作戦。2007年バグダッドやラマディなどで激しい攻撃を行っていくが、それを自衛隊がどのようにサポートしてしまったのか明らかにすべき」と訴えました。

佐藤真紀氏は、イラク戦争とその後の15年間に、なくなった民間人のグラフ(イラクボディカウント)を示し、「イラクの人たちのために、イラク戦争を検証しなくてはいけない。自衛隊は人道復興支援を任務としていた。しかし、復興はうまくいかず、テロの温床を作り、ISの誕生へとつながった」と戦争の影響を強調しました。自衛隊の日報には多くの教訓があるはず。日報の内容を開示させ、分析することで復興人道支援の在り方を真剣に議論してもらいたい

また、福田康夫氏が「イラク戦争から15年」のインタビューで、「検証が必要、自分は応じる準備がある」と語っていること、小泉純一郎氏も、最近出版された本の中で、「2012年の民主党政権で行われた外務省の検証で、なんでもしゃべる準備はしていたが、呼ばれなかった」と話していることに触れ、是非両氏を呼んでイラク戦争の検証をすべきと訴えました。

宮川伸議員「市民運動にかかわってイラク戦争にも関心があった。今回の選挙で初当選。明日の安保委員会で日報の質問をする。これから出てくる日報のスミ塗をどうするか。できるだけ市民と一緒に考えて国会に挙げる

赤嶺政憲議員「衆院で日報問題を取り上げた際、政府は"開示非開示を検討"と言っていたので、やはりスミ塗で出てくる可能性が高い。イラクの検証を国民の力でやるべき。国民的世論を起こしたい

山本太郎議員は、「2015年安保法案が成立。自衛隊の活動を広げるとすれば、かつての活動の総括が必要。"テロとの戦い"はイラク戦争にさかのぼる。復興も含めて第3者の目を含めた検証が必要と政府に求めてきたがスルーされた。日本が賛成したイラク戦争を反省する必要はないのか?”大量破壊兵器がないことを証明しないフセインが悪い”、でいいのか。検証は今後の日本の安全保障にとっても必要


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